今年から始める「和歌山大学ドキュメンタリーシリーズ」第3回、「蟹の惑星」の上映会を以下のように開催いたします。
「蟹の惑星」は「東京干潟」と同時上映された村上浩康監督の作品であり、東京オリンピック2020で開発が進む東京にも残る干潟にまつわる人々、そして生物の営みを描いた作品です。
上映作品:「蟹の惑星」村上浩康監督
日時:2024年1月17日(水) 16:30~19:20
会場:和歌山大学観光学部棟 T101号教室
主催:和歌山大学ドキュメンタリーシリーズ2023運営委員会(和歌山大学学内有志)
登壇者:村上浩康監督(蟹の惑星監督), 木川剛志(和歌山大学観光学部, 司会進行)
参加費:無料
参加方法:オンラインで参加申し込みをください。当日飛び込みも歓迎しますが、満席の場合は参加できない場合があります。
蟹の惑星 (2019年 68分 HD)
多摩川河口の干潟は狭い範囲に、多くの種類のカニが生息する貴重な自然の宝庫である。大都会の中で、これほどのカニが見られる場所はかなり珍しい。
吉田唯義さんは、ここで15年に渡って独自にカニの観察を続けている。数日おきに干潟を訪れては、カニたちの生態を調べ記録しているのだ。
吉田さんは誰よりも多摩川のカニに詳しいが、その視点はとてもユニークで、他の人が考えつかないような方法でカニたちの生態を調べている。
映画は吉田さんと干潟をフィールドワークしながら、カニたちの驚くべき営みを見つめていく。カメラはカニたちに限りなく接近し、肉眼では決して捉えられない世界を映し、迫力あるフォルムと美しい色彩が画面いっぱいに拡がる。
そして小さなカニたちの営みが地球や月など、宇宙とも結びついていることを解き明かし、さらには戦争や震災が与えた現実の問題までを描き出す。
身近な自然に目を向けることの大切さと、都市の中にある別世界を描く全編“カニづくし”のワンダームービー。
文化庁優秀映画賞
新藤兼人賞2019金賞
座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル大賞
グリーンイメージ国際環境映像祭グリーンイメージ賞
キネマ旬報文化映画ベストテン2019 第5位
製作 TOKYO HIGATA PROJECT
監督・撮影・編集 村上浩康
村上浩康監督
村上浩康(むらかみ ひろやす)
映画監督。1966年宮城県仙台市生まれ。
2012年、初監督作品『流 ながれ』にて文部科学大臣賞。
2019年、多摩川河口干潟を舞台にした連作『東京干潟』『蟹の惑星』で新藤兼人賞金賞、文化記録映画優秀賞、門真国際映画祭最優秀ドキュメンタリ―作品賞、座・高円寺ドキュメンタリ―フェスティバルコンペティション部門大賞、キネマ旬報文化映画ベスト・テン入賞。最新作「たまねこ、たまびと」(22年)でキネマ旬報文化映画ベストテン第3位。
<作品>
『流 ながれ』(2012年)
『小さな学校』(2012年)
『無名碑 MONUMENT』(2016年)
『東京干潟』(2019年)
『蟹の惑星』(2019年)
『藤野村歌舞伎』(2019年)
『たまねこ、たまびと』(2022年)