あらすじ
「食物アレルギー」と生きる人たちを追ったドキュメンタリー。給食、合コン、会食…、人は食事を通して、他者とコミュニケーションをとってきた。そんな食事の場面で困難を抱える人たちがいる。10人に1人、とりわけ14歳以下の子どもが多く発症すると言われている食物アレルギー。だが、彼らが抱える葛藤が周知されることは少なく、孤立してしまう傾向がある。疎外感や社会参加への障壁、「私が悪い」と苦しみ、大きな負担を抱える親、課題が山積する飲食店対応…。そんな中、彼らが「食」の楽しさを感じ、社会との関わりに奮闘する日々を取材した。
監督 菅野吏紗
上智大学文学部新聞学科4年生。東京都出身。水島宏明教授のゼミナールに所属し、ドキュメンタリー制作やルポルタージュ執筆を学ぶ。2年次には外国人労働者とその支援者を追った「埼玉クルド」、3年次に食物アレルギーと生きる人たちを追った「ボクはケーキが食べられない」を制作し、それぞれ「みんなの人権・映像フェスティバル」優秀賞、「東京ビデオフェスティバル」入賞を果たした。4年次に、「上智大学ソフィアンズコンテスト2022」で食物アレルギーの認知度を上げるために発信・活動を行い、準グランプリに選ばれた。